研究拠点「アゼアス 防護服 Labo」のご紹介

研究拠点「アゼアス 防護服 Labo」のご紹介

2022年4月 信州大学 繊維学部 Fii 施設内に開設

 2022年4月、研究開発活動の拠点として信州大学 繊維学部 Fii(ファイバーイノベーション・インキュベーター) 施設内に「アゼアス 防護服  Labo」を開設しました。

 当社は防護服のトータルサプライヤーとして、さまざまな分野の作業環境に合わせた防護服を提案してまいりましたが、更なる事業の展開には、各分野のニーズに合わせた製品性能と技術力が必要と認識しております。

 Fiiでは、繊維・ファイバーに関する試作品製造から機能評価まで行える最先端の設備を備えており、さまざまな分野の防護服開発と性能評価のために同施設の設備を活用するとともに、多彩な研究者の方々のサポートを受け新しいアイデアと知的資源を獲得する事により、技術者の育成と新製品開発・新市場開拓を目指してまいります。

 


信州大学 繊維学部

1910(明治43)年に上田蚕糸専門学校として創立。

蚕糸から始まり、建築・土木・航空機・電気・電子材料等、あらゆるジャンルに関わるファイバー工学の研究開発を継続的に行い、国内で唯一の繊維学部を有する大学として、ファイバー工学の国際的教育研究拠点として認知されており、海外50以上の大学・研究機関とも連携しています。

Fiiは、ファイバー工学の可能性を追求する信州大学繊維学部と、製品開発力を有する企業との連携によって、アイデア創出と新しい産業の生まれる場として利用されています。


 

研究拠点「アゼアス 防護服 Labo」のご紹介

 

 現在は、有機溶剤と無機化学物質について実施できるように透過試験の準備を進めています。

 有機溶剤は揮発性が高いため、ドラフトチャンバーが設置された専用の部屋で行います。防護服素材に化学物質を接触させて、裏面への透過を測定します。目では見えないレベルの微小な物質の通過も検知することで、少量でも健康被害をもたらす化学物質からの防護性能を評価することができます。

 一方で、検知する化学物質の量が極々少量のため、試験回路全体の精度、正確さを担保する手順の確立が求められます。当社もこの精度の担保のために、実験室の環境から器具の洗浄まで、最適な方法の研究と、手順の構築を目指しているところです。

 

研究拠点「アゼアス 防護服 Labo」のご紹介

 

一人でも多くの作業者の健康を守りたい

 普段あまり見る機会が多くないと思いますが、防護服は私達の生活を支える人たちを守っている重要なツールです。スマートフォンの部品や自動車部品の製造、ごみ焼却場等、このすべての現場で防護服が必要とされています。これから新しい技術が開発され、一つの産業として成長していくにしたがって、求められる安全対策の装備や設備も変わります。

 そこで、当社が目指すことは、ふたつあります。

 ひとつは、防護服が必要とされる現場を訪問し、見るもの・音・匂い・触覚等、そこで働く人と同じ感覚を共有した上で、リクエストに応える商品作りをすることです。

 もうひとつは、信州大学繊維学部ファイバーイノベーション・インキュベーター施設という好環境を十分に活かすことで、先端技術を応用した商品開発をすることです。

 防護服が一人でも多くの作業者の健康を守ることができるよう、研究活動を行っていきます。

 

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