「目で見る石綿含有建材の除去作業」のご紹介
石綿作業に従事する方必見! 正しい作業手順を学ぶための動画シリーズ
「目で見る石綿含有建材の除去作業(建設業労働災害防止協会)」のご紹介
はじめに
国土交通省の推計では、吹付けアスベスト等を含む建材を使用した建物の解体工事は2028年頃にピークとなることが予想されています。
石綿による健康障害をくい止めるため、2014年6月1日に石綿障害予防規則が改正されました。その後、2021年には対象建材の拡大、事前調査の信頼性確保等の強化を図るため、「改正 石綿障害予防規則」「改正 大気汚染防止法」が施行されました。
石綿対策で大切なことは、外気や作業環境への石綿粉じんの発生を少なくすること、そしてデュポン™タイベック®製防護服や呼吸用保護具等で作業者への付着・吸入を防ぐことです。
建設業労働災害防止協会では、石綿の基礎知識から石綿含有建材のレベル別ばく露防止対策、保護具の適正な使用方法、建築物の解体・改修工事における石綿除去作業をわかりやすく解説した動画教材を発行しています。
現場での実践例がわかればより適切な作業方法が広がっていくと思います。その点でこの動画は格好の教材となります。
「目で見る石綿含有建材の除去作業」
「目で見る石綿含有建材の除去作業」は、石綿の基礎知識から石綿含有建材のレベル別ばく露防止対策、保護具の適正な使用方法まで、建築物の解体・改修工事における石綿除去作業のすべてが、各パート別にわかりやすく解説されています。
ダイジェスト版はレベル1から3までの石綿除去作業の事例が紹介されています。
●ダイジェスト版はこちら
「目で見る石綿含有建材の除去作業2」
「目で見る石綿含有建材の除去作業2」では、石綿の基礎知識から石綿含有建材のレベル別ばく露防止対策、保護具の適正な使用方法に加えて、一戸建て等建築物の解体・改修工事における石綿除去作業を見て学ぶことができます。
ダイジェスト版は一戸建て住宅等の事例が紹介されています。
●ダイジェスト版はこちら
セキュリティゾーンの設置や飛散抑制剤塗布のノズルを動かすスピード等、リアルな現場の様子がわかります。
●セキュリティゾーンの設置
例えばセキュリティゾーンの設置では、更衣室に置かれた鏡や、洗浄用の水タンク等、それぞれの区画にどんな機材や道具を設置すると作業効率が良いのか等、おそらく沢山の失敗と改善活動を積み重ねた上で完成した形なのだと思います。
●飛散抑制剤の散布
除去作業中の石綿の飛散を極力少なくするために飛散抑制剤を使用します。最大の効果を発揮するには、適切な量を浸透させる必要がありますが、映っている塗布スピードは大変参考になると思います。これは動画でしか見られないものです。
●廃棄袋の持ち出し
除去現場から廃棄袋を持ち出すときに、廃棄袋の底面をHEPAフィルタ付き真空掃除機で吸い取る場面があります。細かな点ですが石綿を漏洩させない工夫がなされています。
●取り残しの確認
マニュアルでは、除去作業後に必要な知識を有する者により取り残しがないことの確認をすることが決められています。目視での確認に加え、目で見えにくい梁と天井の狭い隙間等はカメラを使って確認する様子が撮影されています。これも工夫の積み重ねがなせる技だと思います。
各動画教材の詳細は、建設業労働災害防止協会ウェブサイトでご確認いただけます。
・「目で見る石綿含有建材の除去作業 講習用視聴覚教材DVD」
・「目で見る石綿含有建材の除去作業2 ~一戸建て等建築物編~」
石綿作業に使用する保護具の選定基準
ダイジェスト動画では呼吸用保護具の区分①~④の説明がありましたが、衣類も建材と工法ごとに着用する種類が異なり、その選定基準がマニュアルに掲載されています。
例えば、負圧隔離養生された内部では「フード付きの保護衣」を着用することとなっていますので、アゼアスではJIS T 8115化学防護服 タイプ5に適合しているデュポン™タイベック®ソフトウェアⅢ型をお勧めしています。
専用の作業衣は、タイベック®ソフトウェアⅡ型、デュポン™プロシールド®10やセパレートタイプであればタイベック®製2110Aジャンパーと3581ズボンをお勧めします。
詳しくは、アゼアス「石綿処理機材マニュアル」をご参照いただき、適切な保護具の選定にお役立てください。